むちうちと寝違えの症状の違い
むちうちも寝違えもどちらも似たような場所が痛くなるので、症状の違いとしてはわかりずらく、どちらが原因かわからないことがあります。
そんな2つの症状の違いを紹介します。
まず、むちうちの場合、原因として多い交通事故の場合、車がものなどに衝突したときに首にその衝撃が一度にかかり、むちのようにしなって、痛めることからむちうちといいます。
一瞬にして、首やその周りの筋肉すべてが引っ張られてしまうので、痛みの範囲はとても広範囲になってしまいます。
その点、寝違えの場合には、寝不足などの疲労によって、肩や首などの血液の流れが悪くなり、栄養素や酸素が筋肉まで行き届くことができなくなり、固まってきます。
その結果、朝起きたときに固まった筋肉は余裕がなく様々な動きに対処することが出来なくなり、動かすたびに痛みが出てくるのです。
この場合には、固くなる筋肉はごく一部の筋肉のみになるので、痛みも範囲は限られた部分のみになります。
次に、痛みが出る時間の差です。
むちうちの場合、衝撃から身を守るために一瞬にして筋肉にぐっと力が入ります。
そのため、直後は緊張状態と興奮状態で痛みを感じることが少ないのです。
衝撃から落ち着いてきたころに徐々に痛くなり始めます。
その点、寝違えの場合には、朝起き上がる瞬間に痛いと感じることが多いのです。
また、後遺症が残りやすいかどうかもあります。
むちうちの方が、痛めたときの衝撃などが大きいことから後遺症が出やすいです。
奥の方にある筋肉まで傷めているため、表面上は治ったように感じても、後からまた痛みがぶり返してきてしまうことがあります。
その点、寝違えの場合には、症状が治まってしまえば、痛め時の筋肉の衝撃はそんなにないものなので、後に残りません。
表面だけの筋肉が固くなることがほとんどなので、一度治ったと思ってしまえば、ぶり返すことはまずないです。
以上のような点が、むちうちと寝違えの症状の違いとなります。