寝違えた時にはお灸をすると早く治ります
それほど強い痛みではないけれど、首を動かしたり、ちょっとした行動をするたびに痛みが走って首を動かすのが億劫になってしまうのが寝違えです。
首が痛むと、つい首をマッサージしてしまいがちですが、寝違えてしまったときに首をマッサージしてしまうのは逆効果です。
首には神経や太い血管などの大事なものが集中している部分です。
下手にマッサージをしてしまうと、血流が悪くなったり、自律神経のバランスが崩れたりして、痛みが軽減するどころか逆に危険な場合もあります。
寝違えた場所を強く揉んだりすることは避けましょう。
痛みが起きてしまう原因は、寝ているときの姿勢や枕の高さに関係しています。
人間の頭は成人で約5キロあります。
不自然な姿勢で寝ていると、首に5キロもの負荷がかかったまま長時間筋肉が緊張し続けている状態になってしまい、目が覚めたとき、首に痛みが出てしまいます。
また、枕の高さが合っていない場合も同じように首の筋肉に必要以上の緊張が起きているため寝違えが起きると言われています。
寝違えが起きる原因は実は首だけではなく、脇にも原因があります。
脇の内側を通っている神経や血管が圧迫されてしまい、首を支えるための筋肉の血流が悪くなるために痛みが起こることがあります。
脇をストレッチすることも早く痛みを軽減させる方法の一つです。
痛む側の腕を、肘を伸ばしたままゆっくりと後に持ち上げます。
痛みが出たり、それ以上あがらない場所で20秒ほどキープしてゆっくりおろす。
また手の平を上に向けた状態で、腕を水平に伸ばし、肘を120度開いた状態で止めます。
そのまま腕を後へそらします。
これらを繰り返すと徐々に痛みが引いてきます。
また、お灸をすることでも痛みを軽減することができます。
有名なのは、後谿(コウケイ)のツボです。
手のひらの横側、小指を曲げた時にしわができる所にあります。
この部分にお灸をしたり、軽く揉んだりすると早く治ります。
同時に、肩こりのツボである肩井(ケンセイ)というツボにお灸を補助的にしても良いでしょう。
肩の中央の少しくぼんだところにあります。